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外道忍法帖―忍法帖シリーズ〈2〉 (河出文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 57372 位
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| 参考価格: | ¥ 893 (消費税込)
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忍者たちの奇奇怪怪、不思議の忍法の数々が面白い
黄金の埋蔵場所を示す十五個の鈴。十五人の童貞女の秘所に秘められた十五の鈴をめぐって、由比正雪(張孔堂)配下の甲賀衆十五人、松平伊豆守配下の天草党(伊賀者)十五人、前述した童女(大友・くノ一)十五人の忍者たちが、三つ巴の死闘を繰り広げるストーリー。
己れの傷がそのまま相手に反映される「忍法 山彦」。皮膚が刃も通さないなめし皮に変じる「忍法 肉鎧(にくよろい)」。女の愛液、男の精液を摂取することで、女、男のいずれにも変身することが出来る「忍法 おんな化粧」「忍法 おとこ化粧」。砂によって絵を描く大道芸の砂絵の如く、自分の分身を描き出す「忍法 水絵」。などなど、忍者たちの奇奇怪怪、不思議の忍法の数々が面白いですね。よくもまあこれだけ色んな技を考えるものだなあと、作者の奇想の妙に恐れ入りましたってな感じ。
ただし、忍者の総数が多いため、話の半ばからどちらが甲賀者か伊賀者かよく分からないうちに、忍法が繰り出されてはどんどん死んでいく。話のテンポがモルト・アレグロ(非常な急速調)で進撃していくところにわくわくした反面、『甲賀忍法帖』のトーナメント十番勝負などと比べるとせわしない印象を受けました。
とまれ、奇天烈な忍法が矢継ぎ早に繰り出されていく面白さは、やはり並のものではありませんね。ラストは、戦中派・山田風太郎の痛烈な一撃と言うしかないなあ。
スピーディーな展開と相俟って、存分に楽しんだ一冊。
邪淫と美貌の姫君
忍法帖最大級の三つどもえ45人バトルです。が、そのせいか決闘そのもののおもしろさは薄い……もとい、消化試合のようになってはいます。既存の忍法の流用も目立つので新鮮さも薄いでしょう。とはいえ、ラスボスともいえる姫君の存在感とそれに翻弄される忍者たちがよいのです。巻末数頁における邪悪で淫ら、なのにどうしようもなく美しい描写には圧倒されます。 また巻頭のフェレイラ拷問シーンもこれまた名場面。笑わせてくれます。
河出書房新社
忍者月影抄 (河出文庫) 信玄忍法帖 (河出文庫) 忍法創世記 (小学館文庫) 風来忍法帖―山田風太郎忍法帖〈11〉 (講談社文庫) 江戸忍法帖―山田風太郎忍法帖〈8〉 (講談社文庫)
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