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核戦争を待望する人びと―聖書根本主義派潜入記 (朝日選書)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 155041 位
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| 参考価格: | ¥ 340 (消費税込)
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ブッシュ大統領の「篤信」は、PR戦略のおかげ
良く書けている本である。これを読むと、危険なアメリカのファンダメンタリストたちが、終末の早期到来を実現するために、核軍備やイスラエルを支援している・・・というような結論に、皆が至るだろう。
しかし、著者のハルセル氏は、イスラエルや(ディスペンセーション系前千年期再臨説を信じている)キリスト教ファンダメンタリストについて、どこまで知っているのだろうか。
正真正銘のキリスト教ファンダメンタリストたちは、終末の時は神が定めておられると信じている。よって、核戦争を人間が始めることにより終末が人間の力によって早まるなどということは、彼らによれば、ありえないことになる。もともと、キリスト教ファンダメンタリストたちによれば、最終戦争なるものは、ボーン・アゲイン・クリスチャンたちが天に挙げられてから(携挙されてから)の出来事なのである。携挙の事実が未だないのにも拘らず戦争を始めてどうなる、といったところだろう。更に付け加えれば、イスラエルの神殿建設も、携挙後の出来事だと信じられている。
もちろん、中には、核戦争や神殿建設を促進すれば終末が早まるんだ、というような、亜流の終末論を信じている人もいるのだろうけれど、もしそうならば、正統と亜流の終末論者の違いを押さえた上で論を進めるべきだろう。
ちなみに、イスラエルに住んでいる人々が皆シオニストというわけではないし、熱心なユダヤ教徒というわけでもない。それからブッシュ大統領だが、彼のPR戦略が功を奏して、彼の「篤信」は世界中に知れ渡っているが、歴代の大統領に比べて、教会出席率はぐっと少ない、という点をここに付け加えておく。
根本主義派の一般信徒の考え方を知る
著者が得意とする潜入取材を生かした、キリスト教根本主義派(原理主義派)のレポートです。
著者自身が幼少期を、非常に根本主義的な環境で過ごしたことの回顧から本書は始まります。その根本主義が、現在どのように変容しているのかを、取材で明らかにしていきます。
根本主義派の集会に参加したり、イスラエル・ツアーに参加するなどして、指導者の考え方だけでなく、一般信徒の考え方を直接取材していることに、本書の大きな価値があります。
まさに普通のアメリカ人達が、「掲挙」と「ハルマゲドン」を信じ、イスラエルを熱狂的に支持し、ソ連との核戦争を待望する姿が生々しく伝わってきます。
出版から20年(原著は1986年)たっていますが、現在でも、宗教右派の政治的影響力の背景にある、普通のアメリカ人たちの考え方を知るのには必須の著書です。
聖書根本主義、もしくは原理主義
アメリカ人の1割以上が「聖書の記述は全て真実である」「ヨルダンの地でいつか最終戦争(ハルマゲドン)が起きる」「自分達が『神=正義の軍勢』として勝利する」……これらを心の底から信じています。レーガンもそうでした。ブッシュもそうです。あなたは知っていましたか?知らない方は是非この本を読まれることをお薦めします。9.11以後のアメリカの真実が、そこに垣間見えるはずですから。
朝日新聞社
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