俵屋の不思議



俵屋の不思議
俵屋の不思議

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最強の京都本の一つ

最強の京都本の一つである。
村松友視はいわずと知れた直木賞作家。
独特の切り口と語り口でファンが多い。
俵屋は、京都麩屋町の高級和風旅館。サルトル、バーンスタイン、ヒッチコックなど超セレブ級のセレブが泊まることで知られる。
その村松友視と俵屋のコラボレーションである。
村松が俵屋をルポするのではなく、村松と俵屋がガップリ四つに組んだ共同作品。どちらが主体/客体ではなく、主客一体の「超作品」なのである。
村松はその独特の文体で、俵屋に関わる様々な人々の生き様と、俵屋に寄せる思いを描き出す。
出入りの職人たち、商人たち、従業員たち。
いずれも京都の市井に生きる一線級の人々だが、村松の筆によって「超一線級」に浮かび上がる。
村松の筆が彼らを生かし、彼らによって生かされる。
俵屋は彼ら(村松を含む)を生かし、彼らによって生かされるのだ。
そう、俵屋は単なる旅館ではなく、アイコン、偶像、いやもしかしたら俵屋に関わる多くの人々の人格から成る一個の「超人格」なのである。
収録されている写真の数々も素晴らしく、「超表紙級」の唐紙のカバーも俵屋そのものである。

世界を向いている俵屋の美意識

純日本風でありながら日本人からみても新鮮で、別世界の空気さえ感じる俵屋。(残念ながら、行ったことはありませんが。)

本書の写真をパラパラ眺めただけでは、俵屋のしつらえは「外国人がみたニッポン」を意識しているのではないか?と感じないこともない。しかし、文章を読めば俵屋は最上級の「日本の心」を表わしているのだということが分かる。日本文化(心)を世界で使う方法の見本のようだと感じた。

また本書は装釘がが素晴らしい。表紙カバーの美しさ、俵屋の美意識のおすそ分けだ。



世界文化社
「極み」の日本旅館 (光文社新書)
おこしやす―京都の老舗旅館「柊家」で仲居六十年
京都炭屋 おもてなしはお茶の心で
家庭画報の京都 完全保存版 (別冊家庭画報)
京都「菊乃井」大女将の人育て、商い育て




比叡山を歩く (歩く旅シリーズ)

飛光よ、飛光よ (深夜特急)

樋口可南子のものものがたり

美しい夏の行方―イタリア、シチリアの旅 (中公文庫)

百年前の留学記

俵屋の不思議

氷の回廊―ヒマラヤの星降る村の物語

貧困旅行記

不思議探検サウジアラビア―砂漠とコーランと王族2万人の国にようこそ

不肖・宮嶋ちょっと戦争ボケ〈下〉1996~1999 (新潮文庫)




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